Cyrix M2換装計画(Gateway2000変造)
ページ作成日 99/02/13
更新 99/05/08
いままで使ってきた自作マシンは、最初にソケット5(ペンティアム75を100駆動)、次にソケット8(ペンプロ150を166駆動)、今はスロット1(celeron300Aを463駆動)の3点です。
なぜか今まですべてオーバークロック状態です。オーバークロックといえば、最初にやったのはPC-9801F2(8MHzを10MHzにした)から始まります。自作ユーザーとしてはソケット7を使っていないなんて意外とめずらしいかもしれません。従って、FMV以外のまともなソケット7を使うのは今回が初めてです。その過程をレポートしてみました。
M2を買ってしまいました。
買った後にはすごく後悔したけど・・・
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83MHz×3駆動のM2−PR333です。 使用するマザーボードは、JETWAYの5TXA−Lです。チップセットはインテル430TX搭載のもので、USBあり・Ultra-Ata33対応で、温度モニター・電源監視ICもあり、SIMM×4・DIMM×2です(ただし同時使用不可)。 古いのでメーカーが放出したらしく、新品ですが無保証・初期不良交換不可・・・買う前によく考えなければ痛い目に遭います。いままで、半ジャンクや完全ジャンク、新古品を買って何度もおいしい思いをしましたが、それと同時に同じ比率で悔しい思いもしました。 ここでひとつ考えます。中古でしたら不動品をつかまされる危険がありますが新品未開封なら中身は一緒。少なくとも、ジャンク露店にありがちな確実に動かないと確認されたゴミ同然のものを買ってしまうことはなくなる。 とりあえず買って、説明書を電車の中で見ながら持って帰りさっそくテスト。しかし意外や意外、すんなりうごいてくれました。試しにこのマザーでこのページを作っていますがどこも調子の悪いところは何一つないです。しかもBIOSの日付は不思議に98年12月製。おそらく最新のBIOSだと思います。 さて動作確認はP54C-120を一時的に使って無事に終わりました。しかしこれに乗せられる、ある程度速いCPUが手元になかったので、互換CPUを検討しました。K6−2も候補には入っていましたが、ちょいと値が張ります。今回はサブマシンを組み立てるということで、できるだけ安く済まそうという考えがあってサイリクスにしました。 買った2日後にAMDが価格改定をしてK6−2が安くなりブルーになったことは誰にも言えない内緒です。 |
金ダイ きらーん。
取り付けたところ。うーん輝いているな(笑) |
このメーカー(Cyrix)のCPUを購入したのは、じつに5年ほど前までさかのぼります。NECのノートパソコンPC−9801NS20のi386SX(12MHz)の交換用としてピンコンパチブルである「Cx486SLC2」を購入したとき以来です。 9801NSはもともとの動作クロックは12MHz駆動ということもあってあまり速くありませんでしたが、クロックオシレータを交換することによって簡単に20MHzにオーバークロック出来ます。そのうえサイリクスのCx486SLC2に積み替えることにより、倍クロック動作となり40MHz動作!、かなり快適になります。 HDDは元の20Mを換装して40M(いま考えると大して変わらんぞ。でも当時は2倍!)ですがMS−DOSver6.2・KTX・FD2.32+・MIFES・ATOK8(DOS版)の組み合わせで通信環境はバッチリ!!(今の時代にこんな旧機種を知ってる人いるかな?) さて、自分を含めて20代中半にいがちなパソコン世代の喜びそうな古い話はほっといて、実際にM2を組み付けてみます。 |
問題発生!(大した問題ではない)
| いや、世間でいろいろ言われているような「互換CPUがマザボに合わなかった!」とかではなく、ただ単純にCPUFANを買い忘れてしまっただけです。正確には、手持ちのあまった部品で何とかなるだろうと甘い予測をしていたために買わなかったのです。CPUファンを付けないでそのまま稼働させたらCPUは間違いなく死亡します。ですが実際には「俺は買ったばかりのブツをいますぐ動かしたいんだ!!!」という衝動を抑えるのが大変でした。なにかを買った際、帰りの電車の中でその説明書を見るのがデフォルトです。。。 ちょうど手元にGATEWAYのP5−166というマシンがあります。これにはインテルの「thor(ソア)」と呼ばれる純正マザーボードが搭載されています。しかしベースクロックが66MHzまでしか設定できないことと、初期のソケット7なのでCPU電圧や倍率設定の融通が利かないこと、製造元がインテルなので互換チップが動かないこと、BIOSのフラッシュROMがハンダ直付け(しかもPLCCパッケージ!)なのでアップデートが怖い・・・など不満がありましたのでthoaマザーを取っ払い、5TXAとM2を乗せる計画を立てました。 このマシンは冷却に関してはケースとM/Bとが一緒に連携した、かなり良い設計です。電源ファンの直下にCPUがあり、その電源自体は吸い込み式なので、CPUへ外部の冷たい風が効率よく当たります。だから一般的な自作マシンのようにCPUファンをつかって強引にCPUを冷やすのではなく、気流をつかってヒートシンクに風を送るため、CPUファンが不要になります。結果、ファンが1つ減る分、動作音が静かになり、FMVやショップブランドPCにありがちな粗悪CPUファンが止まって暴走する危険もありません。これはほかのAT互換機メーカーもぜひ見習ってもらいたいです。自分は静かな動作音のPCにとことんこだわります。HDDを買う際も、転送速度云々ではなく、動作音が静かなものを最優先して選びました。その結果がIBMのもの(DTTA350840)だったのですが、スピード・騒音ともにおおむね満足しています。いろいろな人からの意見を聞くところによれば、数年前はシーク・スピンドル共に爆音をならしていたMAXTOR製のHDDも最近はずいぶんと大人に成長し、IBMに並ぶほどの静かさになっているようです。しかしQUANTUM製のHDDはあいかわらずといったところです。バイト先にある日立FLORA330は、QUANTUM製HDDが搭載されています。(おそらくfireball-EXかELシリーズ)最近の富士通は自前のブランドのものを採用しているようですがこれも意外と速くて静かです。 |
さてHDDはおいといて(脱線が多いな)、CPUファンの話に戻ります。とりあえずはGATEWAY(P5−166)についてきた、空冷ヒートシンクで何とかなると思い、それをつかってみました。
シリコングリスを忘れずに。 まったく問題ないです。しばらく動かしていておもむろにBIOSの温度計測を見ると、結構な温度になっています。48度程度でした。動作限界温度からすればまだまだ大丈夫だとは思いますが、ちょっと心配です。今後もなにかの拍子で熱くなるかもしれないのでBIOSでのCPU温度上昇警告を50度に設定しました。これで50度以上の温度を検出すると、自動的に動作クロックを下げてくれるようになるそうです。(まだ動作させたことはない) |
とりあえずはFMVのファンを使う
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そこで、壊れたCPUから取っておいたFANを臨時で使うことにしました。これはFMVのものだったのですが、CPUとヒートシンクとをプラスチックのタイラップ(ヒモ)で止めている、なんともマヌケな取り付け方法です。しかもこのタイラップは無傷のまま外すことが不可能で、CPUとファンを切り離すには、タイラップ自身を切断するしか方法がありません。ホコリがたまったときのメンテナンスのことを全く考えていません。さすがはFMV。 一番いいのはGATEWAYのように空冷で済めば静かで最高なんですけど、互換チップを動かすにあたっては、放熱対策は必須です。FANが全くないよりかはあったほうが良いに決まっています。タイラップを切断した後に元のCPUをはずし、M2に赤い糸を巻き付けて実際に付けてみます。 |
別の固定方法を考える
| うーん・・・上記の方法でも動くには動きますがどうも不格好だし、固定力が弱いためかだんだん下に落ちてきているような気がします。支えているのはグリスと細い糸だけです。これでは温度云々以前にはずれてしまったらどうしようと、さらに不安だ。 もしヒートシンクが落ちて、直下に設置されているビデオカードの基板面に落ちてショートさせたら、ビデオカードは死亡・そしてCPUはヒートシンクが無くなり温度上昇で死亡・さらにCPUの熱でマザーボードが死亡・つづいてマザーボードに刺さっているサウンドカードやSCSIもマザーボードと道連れになりすべて死亡・さらにさらに電源も・・・・なんてなってしまったら死にたくなるので、なんとか対策をします。 そこで!考えたのがGATEWAYとFMVのファンを組み合わせて、下側にFANを取り付けて、冷気を上方へ吹き上げる案を思いつきました。
こんなファン構造は、どこのメーカーも作っていないでしょう(笑)。幸いねじはヒートシンクのヒダ部分にぴったり取り付けられたのできちんと固定は出来ました。さて試験運転。標準のファンの使い方より静かだ。しかもヒートシンクのみよりかは温度は下がったので(当たり前か)、しばらくこれで運用しておこうと思います。 |
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シリコングリスは怪しい物をチョイス
安すぎる。危険な匂いがする |
シリコングリスは手元にあったのがちょうど切れてしまったので購入しました。
うたい文句が笑える。 最初はサンハヤトの標準品にしようと思ったのですが、グリスコーナーで怪しいものを見つけてしまって、いつの間にかそっちを買っていました。こういうのを買ってしまうのはジャンカーの運命です。あきらめましょう。極限チューンをしない限りはこの程度のグリスで十分です。 |
最終的な冷却温度
| 現在のところ、この環境で安定動作しています。 M2の体感速度は、ペンティアム200よりも少し速いかな?程度です。 ベンチマークを取れば、たしかに整数演算はだいぶ速くなっていますが、体感的にはあまりわかんないです。そんなもんでしょう。要は元よりも遅くなく、そこそこ動けばいいんです。 ただしこれは現在66MHzで稼働させているのでわからないだけなのかもしれません。75MHzやM2本来の83MHz×3で駆動すれば真価を発揮できるのかもしれません。 温度は写真の通り42度程度で落ち着きました。この自作FANって、けっこう冷えるんじゃないかな。この独自形状のFANはいいかもしれない。特許取れるかな?(笑) |
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マザーボード 5TXAのアホな誤植
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左の写真は、今回CPUと同時に購入したマザーボードの説明書です。 さて、箱をあけてみてケースに取り付ける際に一番最初にみなさんは何をしますか? そう、ベースクロックやコア電圧の設定ですよね。 5TXAのマニュアルを参照して最初に疑問に思うこと。 それはコア電圧の記述が変なのです。左の説明書の図を見てもらいたいのですが、2.10Vと3.54Vの設定が一緒です。それだけではなく2.04V3.34Vと3.44Vの3つも一緒です。なんだこりゃ?誤植なの? 実際にマザーボードを見ると説明書とは全然違う設定方法が書いてあります。やはり現場を信用したほうがいいと思い、マザボに書いてあるシルク印刷の通りに設定したところ、うまく動きました。 |
正誤表はどこに・・・?
| しかしこんな重要な設定を誤植するなんて、どういうことだ。マニュアルを書いた人は隣の項目が同一設定なことに気づかなかったのだろうか。K6−2に3.54Vなんて印加したら最悪CPUが燃えるじゃん。こんな重要なところを間違えるうえに刷り直しもしないなんて最低なメーカーだな。マニュアルにはきっとどこかに正誤表がついているに違いない!ということで探してみた結果が、表紙にありました・・・・いや正確には正誤表ではないんですが、判読できます。書いてある部分は基板そのものの写真内部です(笑)。 | |
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どうせJETWAYとはこの程度の信頼性なんでしょうね。いろんなWEBページで評価を見ると現地でもあまりよい評判じゃないらしいです。現時点で、特に問題なく動作しているので許してあげます。 このマザーボードは、初心者にも組み込み時の設定をわかりやすくするためなのか、ベースクロックと倍率設定を1つのジャンパーだけで行うことが出来ます。しかしこの機能は意外とジャマです。なぜかというと、倍率はそのままでベースクロックだけを75MHzにしたい、なんていうことが簡単に出来ないのです。一応はジャンパーでベースクロック75MHzには対応しているのですが、6x86MXの150(75*2)しかありません。だからせっかく75MHzの設定があるのにほかの倍率は選ぶことが出来ないのです。これはすごく嫌です。せっかくのM2−333が泣いています。今は66×3.5=233駆動なので低いベースクロックでダラダラと稼働してるはずです。 いかん気合いが足らんぞ!!こうなったら改造してベースクロック83MHzをブチ込ませて熱くしてやる! というか83MHzがM2の正規の動作クロックなんですけどね。あとは本来66MHzクロックが規定の筈のチップセットやIDEハードディスクがどの程度耐えてくれるのかが少し気がかりです。 が、スロットM/Bを手に入れてしまったので、改造しないまま手放すことに決めました。 |