ディスプレイ切り替え機を、
内部構造で比較する

ページ作成日 99/10/12

最近、ビデオキャプチャや、頻繁にCDRを作成するようになって、以前は絶対に要らないと思っていたサブマシンの必要性を感じてきました。そこで問題になるのがモニタ。高級機なら2系統の入力がありますがあいにく自分のモニタはMAGのDJ800なので1系統しかありません。1台で2台分のPCを使うためには切り替え機を間に噛まさないといけない。ところがこれはピンからキリまでさまざまな商品があります。だいたい安い物は画質がボケるなどの問題があります。かといって高いものでも駄目な物は駄目です。そこで、手元でいじれるものを分解して内部を拝見し、比較してみました。

安物の代表的存在justy製。どこにでも売ってるやつ。

これは、自宅で数年前に買った物です。はっきりいって駄目です。ぜったいにオススメできません。まず、固定するスタッドボルト(ケーブル固定用のねじ穴)が、使っているうちにどんどん緩んできます。そしてしまいにはポロッと取れて、コネクタが内部に陥没してしまい、そのままでは使用不可能になります。分解できる技量がない人が使った場合、ココで商品寿命が尽きることになります。

そしてスイッチの接触が悪すぎます。というか買ったときから使い物になりません。ロータリスイッチのストッパーの設計がせこいらしく、回りすぎて接点が正規の場所からはずれてしまう模様。「A」は青一色になり、「C」は赤が抜けた色になります。ちょっとノブを戻せばちゃんと色が出ますが、そんなことでいちいち気を配っているのではイライラして使いにくいです。

普通のビニールコードを大蛇のように配線してある。

うーーん、、、、これは画質が悪いわけだ(笑)

VGAですらボケた画像になってしまいます。しかし切り替えが出来なくていちいち手で抜き差しするよりかはマシでしょう。そういう割り切りが必要です。

 

エレコム。前面入力端子付き。便利かも・・・

なんか、ちょびっと高級感が出てきました。3段階切り替えで、基本的な性能は最初のやつと変わりありませんし電源もいらないのでスイッチだけで切り替えているようです。中身はどうなんでしょう。

どひゃぁーー・・・ justyのと一緒やんけ

justyと唯一違うのは、フェライトコアが各信号ごとに挿入されており、いくらかはノイズを除去(&外からのノイズをはじく)してくれるようです。しかし、予想通り画質はイマイチです。justyよりかは幾分マシかな、といった具合です。スイッチは歯切れが良く、しっかりした印象です。お金がない人は、これをオススメ。

 

3番選手。東京ニーズの、2PC切り替え。

東京ニーズといえば、980円の白い98用バスマウスを思い出すのは俺が古くからパソコンを愛用している人間だからなのか。

こんどは縦置き型です。場所によってはスペースの効率化になるでしょう。今回もあんまり期待はもてないけど、とりあえず分解。

オ!こいつは今までとは違うぞ。

きちんとシールドケーブルを使っています。しかも、色別になっているのでトラブルがあったときにもわかりやすそう。

切り替え方式はロータリスイッチを使用しているところは基本的には一緒ですが、画質はやはり前期2機種よりかは良かったです。800*600@75Hzでも特に問題なし。それ以上になると文字がにじみます。

 

これぞ本命。キーボードも切り替えてくれるタイプ。

LINKSYS  S-VIEW02

キーボードやマウスまで同時に切り替えられて、便利なのは良い。だがしかし、ほかのと比べて値段が10倍くらい高い・・・だいたい2万円くらい。

これは2PC対応型です。裏面、側面はケーブルだらけになります。スイッチ一つでたしかに切り替わり、すごく便利だ。これさえあれば、関係ない反対側のキーボードで一生懸命入力するが画面に反応が無く、「フリーズしたか?」といった間抜けな間違いが無くなる。

肝心の画質は・・・まぁ1024*768@75止まりってところでしょうか。やはりゴーストがまったく無くなるわけではありません。この辺は仕方がないですね。画質を取るか、便利さを取るか。

その中身。

うーーん、コイツだけはかなり本格的です。切り替え機というよりも、小型のコンピュータといった感じです。

モニターの信号は、アナログICによる無接点スイッチングを行っているようです。切り替えたときにもリレーなどの音はしません。これなら画質の劣化も最小限ですみそうです。

キーボードやマウスの信号は、ATではかなり複雑な制御を行っているようです。昔のNEC98ではバスマウスなので切り替え機なんて、たやすい物でしたが、ATではキーボードエミュレータをソフトウェアで再現しなければならないので、自作は難しいでしょう。

 

結局、どれがいいの?
切り替え機の結論:

画質の良い順位 メーカー
LINKSYS
NEEDS
ELECOM
JUSTY

画質が悪い<JUSTY<ELECOM<NEEDS<LINKSYS<画質が良い

となりました。ただし値段も10倍ほど違うので単純比較は不可能。

切り替え機は、内部構造を含めて千差万別。もうちょっと研究した方がよい。

LINKSYSのものも、自分なりの評価では画質がイマイチなので躊躇しています。

どなたか、オススメの物があったら井戸端会議場で紹介してください!

 

番外編:

ディスプレイ信号ディストリビュータ4出力

これは数年前に、ツクモの店頭路上でタイムセールとかいって1000円で売っていたものをたまたまゲットした物です。

背面端子は昔ながらの98配列。

時代を感じるなぁ。98用15ピン配列です。現在はここに98RGB・シュリンクVGA変換コネクタを差し込んで使っています。といっても、マルチスキャンモニタを持っている現在、この機械の出番はほとんどナシです。

内部基板

スイッチング電源モジュールに、アナログオペアンプ。それと少々のデジタル回路(同期信号の再生成)。

 

ちなみに、これの用途はモニター売場の店頭ぐらいにしかつかえないでしょう。ではなぜ買ったのか・・・

それは、ジャンクモニターを修理するときや、得体の知れないモニターを改造する際、2台ならべて片方の正常なモニターで周波数を可変させ、もう片方の得体の知れないモニターの素性(水平周波数がどこまで対応しているか、など)を調べる使い方であります。

これだけではつまらないので、4出力めの端子だけが違う信号が出るように、ちょびっと細工をしました。

正極性の同期信号を自動的に負極性に変換させる

これは斎藤オリジナルの回路です。とはいってもNANDとエクスクルーシブ・オア回路を数個使っただけの簡単なやつなんですが。回路のアイデアは良いと思う(だから自分で言うなって!)

資料が出てきたら、そのうち回路図を公開します。

で・・・これは何のためにあるのか?どんなときに使うのか?

それは、古い国産CRTの有効活用のためです。国産マルチスキャンモニターは、正極性の同期信号を認識してくれないのです。

国産モニターといえば、NECのPC−TV451/452/455やシャープのCZ系などが有名です。これらにAT互換機マシンを繋いでも、VGA画面(windowsや日本語DOS/Vなど)は映りますがBIOSなどの英語モードのDOS画面は垂直同期が取れず、縦に流れてしまいます。

具体的な症状は、田吾作さんTV472みたいな感じです。

こんな時にこの回路が役に立ちます。これらの症状を回避し、しかもその同期の極性切り替えを自動でやってしまおう!というモノです。実際に使っている時期も何年か有り、便利でした。

 

ご質問は、井戸端会議場までどうぞ。

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