死亡したHDDをいじってみる

99/03/16
99/05/24更新

突然、モーターが回らなくなりました

gateway2000に搭載されている、ウエスタンデジタル製のHDDが、突然壊れてしまいました。症状は、モーターが全然回らなくなってしまったのです。したがって普通のクラッシュとは異なり、データを救うこともできません。HDD障害のうち、もっとも手間のかかる症状じゃないでしょうか。とりあえず、gatewayへ故障ということで連絡しました(後述)代替がくるまでどうしようか考えています。
 幸い、OSのインストール直後(数週間)ということもあって大したデータは入っていなかったので損害はなかったのですが、ちょっと悔しいので少しいじってみることにします。ちなみに壊れたのは左側のWDAC32500(2.5ギガ)です。右側のものは数年前に最初の自作機のときに購入した手持ちのものでWDAC21200(1.2ギガ)です。こいつはかろうじて生きていますが軸受けかプラッタの表面が固まっているらしく、起動時にムチを与えてやらないと回ってくれません。PCを起動するたびにいちいち叩くのが面倒になり、先日新しいHDD(IBM DTTA350840)を買ってしまい、ますます使われなくなってさらにいっそう吸着してしまったようです。

 

 それにしても、過去の自分の組み立てPCは、モニタがSUN用のU−XGA専用のためBIOSの表示ができなかったり、HDDを叩いて起動とか、ATX電源とM/Bの相性問題のため電源を100叩きの刑にしないと電源が入らなかったりと、今考えてみるとかなりのオンボロでした。

とりあえずは分解してみる

 WDAC21200も32500も、製造された時期が3ヶ月ほどしか離れていないので、基板の形状などはほぼ同一です。ひょっとしたら、両方を取り替えて直らないかな?なんて思いました。
 昔の5インチHDD(10メガとか20メガとかの時代)で、内部に数枚あるうちの物理的に損傷を受けた円盤を取り除いて、健康な円盤を取り替えて物理フォーマットをしたら、不良セクタも一切無いままきちんと数年間使えてしまった経験があります。ちなみに円盤スワッピングを行った機種は、NECのD5124(10メガ)とD5126(20メガ)とD5126H(20メガ高速シーク版)でした。あと富士通HDDの円盤も直径が同じだったので取り替えてみたところきちんと使えました。しかも10メガHDDに入っている円盤を20メガのHDDに入れても何の問題もなく動いてくれていたことも衝撃でした。当時の10メガと20メガとで内部的に異なるのはヘッドギャップと1シリンダあたりのヘッド移動量だけだったのかもしれません。昔は低容量でそれほど記録密度も多くなかったので、このような荒技が使えたのかもしれないです。とはいうものの、さすがにフロッピーとは比較にならないほどの高密度ですので、少しでも指紋を付けてしまうと、もうそのプラッタのデータは復旧できなくてアウトでした。しかしその後、指紋の付いてしまった円盤を石鹸で洗って丁寧に乾燥させ、脱脂してからヘッドもアルコールで磨いて物理フォーマットしたらまったく問題なく動いてしまった(爆笑)うーんけっこうアバウトなもんです。

 というわけで、さすがにギガクラスのHDDを開ける勇気もないですから(高密度なのでおそらく埃でエラーになるでしょう)、今回も簡単に直ってくれないかと淡い期待を寄せます。

 

基板を取り替えて動かしてみる


なんか、機種名が違うゾ。

あれ〜、容量が減ってしまった。

 叩いても回らないと言うことから、モーターが物理的に壊れてしまったか、モーターコントローラが壊れたか、どちらかが怪しいです。あるいは内蔵ヒューズが切れてしまったか?・・・。とりあえずは基板を2台とも取り外して、スワッピングしてみます。きちんと固定して電源ON!あれ〜ディスクが回らない・・・。よく見てみると同じHDDに同じ基板を付けていました(笑)バラしておきながら元に戻してどうするんだアホ。
気を取り直してそれぞれを取り替えて、電源を入れます。お、今度は回ります。ということは壊れていたのはロジックボードと言うことになります。すると左のように画面が現れました(繋いだのはセカンダリマスタです)。・・・WDAC31920なんてあったっけ?それに2.5ギガになってないぞ。



どうやら基板のファームウェアに、「1枚(プラッタ)あたり600メガ」という情報が書き込まれているようで、600*3=約1800メガと誤認識している模様。WDAC32500のほうはプラッタあたり800メガですから、この情報を変えないと認識することができないようです。残念ながら復旧は出来ないようです。ちょっと惜しいです。



gateway2000から代替HDDが来た

 壊れたことをサポートセンターに言うと、さっそく代替部品を送ってくれるとのことです。現在、壊れたマシンは500メガで運用中です(笑)。1.2ギガのものは叩かないと起動しないからあまり使いたくないので、手持ちの余ったパーツでマックから取り外したIBMの500メガがあるので、これで運用です。さすがにツラいです。すぐに代替HDDがほしいです。この際、たとえ中古でも、客から回収した不良セクタ入りのものでもなんでもいいから早くくれるだけでもありがたいと思っていたのですが、電話をして2,3日経ってから到着したのは、なんと!新品のFireBallEX−3.2Gでした。おまけに取り付け方法などの説明書なども入っています。さすがはgateway2000です。


 この辺のサービスが国内メーカー不治痛とは違うところです。しかも電話の時もすごい!弾丸のような向こうからの質問責めでした(良い意味で)。まずはこちらからFAXを送り、大体の症状をあらかじめ向こうに伝えるために書いておきます。そしたら電話がかかってきました。
左はgatewayサポートの担当の方、右は自分の返答です(ほとんど「はい」か「いいえ」しか言ってないところが笑える)

G2Kサポート:HDDのケーブルはきちんと刺さっていますか?(はい)
G2Kサポート:IDEケーブルを取り替えてもダメでしたか?(はい)
G2Kサポート:モーターの回転する音は聞こえますか?(いいえ)
G2Kサポート:ほかに繋いであるHDDは動いていますか?(はい)

       ・・・似たような感じなので途中省略・・・

G2Kサポート:BIOSでHDD自動認識はオンになっていますか?(はい)
G2Kサポート:電源ケーブルを他の位置から取ってみてもダメでしたか?(はい)
G2Kサポート:IDEケーブルをセカンダリポートに繋いでもダメでしたか?(はい)

G2Kサポート:はい、それでは故障と判明しましたので至急HDDをお送りいたします。


とのことでした。すばらしい!!!!
gatewayの3年保証は、そこらの胡散臭い保証とは全然違うようです。
いままで「サポート」という言葉にさんざん騙されてきたので(とくに自作パーツ関係)これほどまでに親切なメーカーがあるとは知りませんでした。

パーツ屋はホントにひどいです。アキバの有名パーツ屋(今は亡き、故Aマスター)は
「保証? 機器の修理は無料でしてあげるけど現地に送る関係で航空便だから海外配送の往復送料は払ってね。大体送料は7千円くらいで預かり期間は3ヶ月だね」
ふざけんなーーー!そんなに払ううえに待たされるんならあきらめて新しいのを買うよ。まったく。


近況

現在、FBEX3.2は元気に動いてくれています。1プラッタのため、回転音もシーク音もかなり静かです。バイト先にあるFBELよりも全然静かです。高速になったし音も静かだし、ウエデジが故障してくれて助かったという意見もあるかもしれない(笑)。
というわけで、めでたしめでたし。

 

 

斎藤Siteの読者さんによる追加情報 

99/05/24

斎藤さん(偶然にも名字が同じです)から、メールにて有力な復活方法をいただきましたので、許可を取ったうえで掲載いたします。(文章は、読みやすくするために多少加工してあります)

色々と面白い記事を読ませていただきました。(PC関連) その中に

「死亡したHDDをいじってみる」

というのが有りますね。で、最後に容量が戻らず、「残念ながら復旧は出来ないようです。ちょっと惜しいです。」
となっていましたが、これを試してみてください。

”基板上に実装されているROMを張り替える”

これで直るかもしれませんよ。

実は、私も同じような経験がありまして、以前、貴方と同じWDのAC21200(1.2GB) の基盤に過電圧をかけ
基盤破壊をしたことがあります。当時、たまたまタイミング良く?会社の やはりWDのAC31000(1GB)が
クラッシュして捨てられていました。

異音が発生しており明らかに故障原因は機械的である。つまり、基盤はまとも・・・これはっ!!と、早速 基盤を見比べてみると同じ基盤・・ 当然貴方と同じ気持ちになりまして、ちゃんと断った上でその壊れたHDDを持ち帰り、基盤をスワップしてみましたら、モーターは回り、認識もする。嬉々としたものの、やはり容量等の認識が変でした。そこで「どうせ壊れていたのだから」とそれぞれの基盤のROMを張り替えたところ、WDAC21200は復活したのです。4年ほど前のことでしょうか・・ちなみに、こいつは今も現役ですよ(^^

斎藤コメント>おそらくファームウェアがその円盤にあった物になったので容量の不整合が消えたと言うことですね。おめでとうございます。

試してみたらどうでしょうか?責任は取れませんがネタにはなるのでは?(^^;

ちなみに、基盤に有るキャッシュらしきDRAMもついでと、より容量の多い(4倍:GA用のあまりDRAM)物に張り替えて見たりもしましたが、特に体感上何も変わりませんでした。もっとも、容量成りにジャンパ設定があるのでしょうし、設定は判明もしませんでしたので、キャッシュの認識容量すら変わっていなかったのかもしてません。判明すればキャッシュ容量のアップ&アクセス性の向上が果たせるやもしれませんよ。

斎藤コメント>こういうのは、やはりファーム自体のプログラムやハードウェア制御が増設RAMをどう受け入れるかに依りそうで、残念ながら認識させるのは難しいかもしれません。もしかしてラインナップの上位機種にだけ大容量RAMが付いている機種の場合は、増設するだけで自動的に認識してくれるかもしれません。


そしてこちらは、どんな理由で「斎藤さんが新品のHDDを壊してしまったか」です。

ところで、話が変わりますがNECのPC98シリーズのM/BのHDDコネクタには気をつけよ というのも有ります。具体的にはPC9821Xsのコネクタなのですが、M/B側のコネクタは5vと12vがDOS/Vとは逆です。よって、市販のHDD電源ケーブルをそのまま使うとHDDの5v端子に12vを印可する羽目に合います。当然のごとく壊れます。市販のHDD電源ケーブルのコネクタがそのまま刺さるので要注意です。ケーブルのどこかで5vと12vを入れ替える必要があります。もう、お分かりとは思いますが、私はこれで先のHDDを壊したのです。まぁ、電源投入前に測れというのはもっともなのですが・・

注意を即してあげてください。98全体(特に9821系)に言えることと思います。
寂しいですよ〜。なにしろ新品HDDがパチンと言ったっきりですから(^^

斎藤コメント>それはたしかに悲しすぎる(汗)・・・今の時代に置き換えるとしたら、20GクラスのHDDを買い込んで、一瞬にして死んでしまうような感じ?そしたら自分も意地でもROM張り替えとかするだろうなぁ・・・(笑)

やはり未知の機械をいじったり増設するときは、まずテスターで電圧を測って自分の目で確認することは必須のようです。

 

「あの記事の通りに実行したら成功しました。参考になった」とか、上記のような具体的な情報をたまにメールで頂戴するのですが、記事を見ていただいた方から具体的なコメントが付くと、非常に嬉しいです。



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