MAC純正のモニターを
ATマシンに繋いでみる

99/03/07
99/03/10更新
99/06/11更新

99/06/25更新

これがカモになるアップル製モニターです。

うちには、左の写真のマックモニターがあります。Apple MultipleScan17 Displayです。マルチスキャンってことは普通のATモニタと一緒なのかな。マックは自分の中では情報が少ないので調べようにもどこで調べればいいかわからず、困りました。こういうときには実際にマックを繋いで手持ちのオシロスコープで波形を見れば周波数も同期の極性も一発で判定!!とうまくいきそうですが、なぜか現在、家にはマック本体は1つもありません(笑)。POWERMAC5320は高校時代の友達であるI君宅に貸してしまったし・・・。ADBポートのトラックボールだけさびしく残っています。マックは今後とも使う気はないので、これをAT機で使えないかと色々と情報を集めてみたものの、マックのモニターは全般的にシングルスキャン方式が多いようで、実際にAT機に繋いで使っているという情報は見つかりませんでした。自分は昔、Pentium-Pro166(GIGABYTE−GA686NX 440FX)マシンを使っているときに、SUN用の21インチ・シングルスキャンモニタを改造して同期入力の方式をインバータICを使って変えてやり、ケースを加工してVGAコネクタを増設し、入力周波数をAT機に合わせて使っていました。1280*1024しか出ませんでしたが、windowsを使う限りでは特に不自由はしませんでした。


 最近は、なにやら頻繁な再インストやオーバークロックなどの怪しい作業を以前よりも多くするようになりました。安定したマシンを目指すため、BIOSの設定も頻繁にいじるようになりました。しかしVGAが映らなければBIOSの設定もできないし再インストールの時にもやはりVGAが映る必要があります。モニタを繋ぎ換えるのが面倒で、画面が表示されていない状態で(目隠し状態で)FDISKで「下を3回押して・・・エンターキー」なんてやって領域削除・確保をしてESCで抜けてリセットボタンを押す、そしてフォーマットをしてキーボードだけ使ってalt+Aで同意ボタンを押しプロダクトID(番号は暗記してます(笑))を入力をしてwindowsの再インストールをしてしまい、ファイルコピーまでたどり着く。我ながら「慣れとは恐ろしいものだ」なんて思ってたりしました(さすがにコピー中にモニターを繋ぎ換えますけど)。そんなこんなで手持ちのVGAが映るモニタにいちいち繋ぎ換えるのが面倒になり、とうとうその不便さに我慢できずにむりやりVGA表示をさせられないかとあれこれモニタ内部をいじっているうちに、いつのまにか21インチモニタが突然昇天しました。とくに何もしなかったんですが・・・開けっぱなしでずっと使っていたのでホコリやハンダカスが積もってしまったのかもしれないです。まぁこれは便利な新規モニタを買えと言ってくれたのだと勝手に解釈し、数ヶ月前にMAGのDJ800という19インチのモニタを購入してしまいました。ちなみにDJ800は入力系統が1個しかないです。「そんなの切り替え器でも噛ませればいいかな。この切り替え機能が無いだけで三菱よりも3万円も安いんだから」なんて楽天的な考えで購入してしまいましたが、やはりジャンクなPCをいじる者にとっては「完全に動くPC」と「使えないPC・もしくは2台目PC」を切り替えるため2系統は必須条件です。もちろん購入した後になって後悔しました。切り替え器を使うとどんなに良いケーブルを使っても必ずゴーストが出るし・・・
 購入したての最初の頃は、電源を入れた直後のエナジースター表示や青空の表示、windowsを終了させたとき、BIOS画面がそのままメインモニタから出てきたことに対して、いちいち感動してしまいました。あぁなんてアホなんだ・・・。

さて本題に戻り、MACの解像度別の周波数は(わかっている解像度だけの情報しかないですが)以下の通りになります。

 

モード 解像度 水平同期(kHz) 垂直同期(Hz)
16インチ 832×624 49.72 74.6
19インチ 1024×768 60.15 74.9

 

なるほど。MACは常にハイリフレッシュレートになっているんだ。だから全体的に白地の画面ながらちらつきも全然無いということに・・・こういうところはATよりもMACのほうが良い設計だ。

 蛇足ですが、こういった情報で、水平・垂直同期周波数を○○MHzとか書いてあるページがありますね。メーカーのカタログにさえこういう誤植があるのを見てビックリしたことがあります。CPUなどの周波数と勘違いしているようです。逆に映像帯域幅が100Hzだったりとか(笑)これじゃぁボケボケになるぞ。というか映らないか。・・・正解は水平同期はkHzです。こういうのを見かけたら「モニタの仕組みをもうちょっとだけ勉強しましょう」と言ってあげましょう(え?おせっかい?そうですね失礼!)。


部品取りマシンの紹介

 こちらが、仕事場にて死亡した富士通FMV(FMV590C3)です。上のアップルの写真と比べると、個人的にはかなりデザインが悪く、いかにも日本人が好む形の安っぽさです。このマシンはキャッシュメモリが全く搭載されていない廉価モデルで、P54C-90なのにとても遅くてさらに不安定です。1台が死ぬと、隣に置いてある健康状態のものとテレパシーするようで、一緒に続けて死ぬという、「つれ死に」の習性があるようです。というのは冗談ですが(半分本当)ほとんどのものがフライバックトランスが焦げてショートしているか、水平発振トランジスタが死んでいるようです。取り替えれば直るのかなぁ。でも過去にモニタの修理をして周辺の部品を燃やして被害を拡大させたり、ゴム手袋をしていたにも関わらず感電して死にかけたことがあったので(笑)あまりモニタには手を出したくないです。
 モニターが壊れてしまっては、PCとしては使い物にならないのですが内部のM/Bなどのパーツは正常です。だからきちんと使える下半身部分だけ余る状態になっています。こいつらの残骸を使って、LinuxかWinNT4でダイヤルアップサーバーを立ち上げて、仕事場にあるOCN(エコノミーではないので高速)を使って1回線の自分専用プロバイダもどきをやってみようかと、密かに計画中です。もうこのマシンは廃棄決定なので必要な部品を取ることにします。



RGBケーブルを取り外す


FMVから取り外したケーブル。

 さて、マックの話に戻りますがwebで調べてみてもそれらしいページはなかったので、そもそもマック専用のモニタを転用するという奇特な人はいないようです。マック本体をAT用マルチスキャンモニタに繋ぐための変換コネクタは山のように売られていますが、その逆をしてくれるコネクタは見たことがありません。
 そこで、誰もやっていないことは、結果はどうであれ自分でやってみよう!ということになり、実際に繋いでみることにしました。使用部品は、死亡したFMV-Deskpower-Cのディスプレイコネクタ部分と、家に転がっていたD-sub15ピンコネクタです。




ケーブルの材質を見る

 こちらがFMVのケーブルの先端になります。このケーブルの写真を見て、ぱっと見で大体の信号の流れがわかるようになれば、あなたはジャンカーの素質がかなりあります。
 太いケーブルは、ケーブルに通る信号を忠実に伝えなければならないのでシールド処理が厳重になっています。ということは映像信号用ということがわかります。もう一つの細いものは、ただ信号が伝わればそれで用が足りるので、同期信号か、モニタの型番を知らせるためのデータ信号線、もしくは一体型PCのため電源制御のたぐいだと推定できます。考えてばかりいては何も進まないので、さっそく調べてみることにします。


このコネクタを切断するにあたり、自作マシンのアクセサリとして使える、便利な副産物が出来上がったので、次回 ご紹介いたします。
出来ました。こちらです

データ収集

テスターを使って信号を調べていきます。例によって信号線のメモを取るのは必須です。結果、このような繋ぎ方をされていることが判明しました。白い線は熱収縮チューブの中で折り畳んであって、どこにも繋がれていませんでした。
 これさえわかれば、あとはハンダ付けするだけです。



ピン・コネクション データ(間違っています:後述参照)

PC−信号 赤G 緑G 青G 水平同期 垂直同期 主なGND 混合同期
AT配列 13 14 10・11 13?
MAC配列 13 15 12 12・15


この情報がなければ制作できない。こういった内部情報データの入手は、常に苦労します。調べてみた結果、こうなっていました。これが合っているかどうかはなんとも言えないのですが・・・もし間違っていたら、配線ミスで映らなくなるでしょう。もしこれが間違っていて、正解をお持ちの方はメールをいただけますと幸いです。


バラ線にする&予備ハンダ


 

 FMVなので、ケーブルも貧弱なものを使っているかと思いきや、割としっかりしたものでした。シールド処理は厳重にしてあり、信号ケーブルもなかなか太いものです。


 

被覆を取って予備ハンダをつけておきます。こういうケーブルは、強度を確保するために導線の廻りにに変な糸を巻き付けていたりして、ハンダの乗りが悪いものが多いです。被覆を溶かさないようにぱっぱとハンダをつけます。



実際に接続する


とりあえずはマックの結線図の通りに配線していきます。マックは、青信号の信号と青GNDとの間が離れていて、シールド線と信号線が大きく離れてしまい、スマートに結線することが出来ません。


そこで、適当なGND部分にあみ線をハンダ付けし、上記のケーブル裁断で余った黒いケーブルを使って12のGNDに設置できるようにY結線をします。白い線は要らないので切断。



完成 & 仕上がり & 結果報告


 配線が一通り終わったので、シェルに納めます。そしてネジで固定し、出来上がった変換コネクタが右の写真です。うーむ。我ながら外見だけは良くできたかも。今回はハンダでどこも焦がさなかったし(笑)。ただし外見は立派でもこれが動かなくては意味がない。さっそくテストすることにします。

 

 テストです。まずはATは起動したままでメインのモニタにしっかりと映っていることを確認します。そしてモニタ切り替え機を間に挟み、切り替えながら周波数の追従調整をしようと言う寸法です。いざ!やってみると、あれれ・・・全然映らんぞ・・・というかサスペンドモードになりっぱなしになってしまうようで、モニタ前面の居眠りランプがテカテカと点滅しています。
いろいろなモードにして試してみましたが、どれも受け付けてくれませんでした。うーむ・・・マックにはサスペンドモードから復帰させるための信号が、どこかにあるのだろうか? それとも、長く使っていなかったこのモニタが壊れているのかな。
 その昔、カラクラ2とLC3しか使ったことの無い自分としては、マックの知識は乏しいし、現時点でマックを持っていないのでチェックすることもできないし・・・(これが一番の問題だな)
一応、消磁の音はするので生きているかのように見えるのですが。ちょいと気になるのは高圧発生の音が鳴らないことです。どなたかこれに関して情報をお持ちでしたら、是非こちらまでご一報ください。

追加情報 99/06/11

この記事を書いた後、何人もの読者さんからいろいろの情報をメールにていただき、原因やピンコネの間違いなど、だんだん情報が集まってきました。ご協力をいただいたみなさん、本当にありがとうございます。しかし、「こうすれば動くんじゃないか」など、理論的な情報も含めて非常に参考になるものもいろいろとあったのですが、これといった「決定打」に不足があり、「これこれこういう繋ぎ方をしたら同型モニタで動きました」という情報はありませんでした。いただいたメールを並べてみて試行錯誤しても良いのですが、私情ですが最近学校が忙しくなり、休日は壊された原付の方を修理する(いじるとも言う)のに精一杯だったりして、なかなか手つかずの状態が続いていました。そのとき、一読者である中井さんという方から画像付きのメールを頂きました。その画像は右記の通りです。

なんと!その添付画像にはwindows98の起動画面がしっかりと映っているではないですか! コレはいけると確信しました。失礼ながらピンコネクションをお聞きしました。その結果は下記の通りです。

ピン・コネクション データ(訂正版)

PC−信号 赤G 緑G 青G 水平同期 垂直同期 主なGND 混合同期
AT配列 13 14 10・11 なし
MAC配列 13 15 12 d-sub15pケース 接続せず

どうやら赤字で書いたところが間違っていたようです。中井さん曰く、「C−SYNCがGNDに落ちているのではないか?」というご指摘があり、やはりその通りのようです。自分なりの推定では、コンポジットとセパレートのどちらかのシンクロがGNDに落ちていると、後段のOR回路により最終的な入力回路に同期が一切入っていかない状態となり、サスペンドモードになってモニタは居眠りをしていたという事ではないのか、と思いました。

この結線方法にて、週末にマックモニタをいじってみることにします。

動作確認が出来ましたら、もういちど更新しますのでお楽しみに・・・

 

追加情報 99/06/25

さて、ちょっと時間がたってしまいましたがようやく家のマックモニターを実験することが出来ました。

結果から言うと・・・配線は合っていましたが単に

「うちのマックモニターが壊れていた」だけでした。がーん・・・

論より証拠で、仕事場のマックを使って、ケーブルを間に噛ましてウインドウズマシンを繋いでみます。

マック純正ケーブルに自作アダプタを噛ませます。

画像が汚くてすみません。

下の方にリンゴマークが見えるのがわかるでしょうか?

なにぃ〜・・・キレイに映るじゃん(笑)

というわけで、ケーブル自体は完成しました。

しかしマックモニターが使えないのでこのケーブルは当分お蔵行きです・・・あぁ無念。

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