PC9801用EDGE−3Dのサウンド部分を
ATマシンで使ってみる

99/03/12
99/03/16更新


 うちには、大昔に購入したダイヤモンドマルチメディアのEDGE−3Dというグラフィック・サウンド・MIDI兼ビデオカード(NEC PC−9821専用)があります。たしか、自分がまだPC9801BS2あたりを使っていた頃に、投げ売り状態だった格安品を購入したのですが、これがヒドいことなんのって。なんと!当時はまだDOSが主流でしたが、このボードを刺すと、DOSが不安定になってしまい、コンピュータはwindowsでしか使えなくなってしまうのです。DOS版一太郎を使っている関係で、このボードは買った日にテストを行った後、使われることが無く数年、眠り続けることとなりました。安かった理由がわかる気がしました。根幹であるDOSが動かなくなるなんてとんでもない話です。しかも説明書に書いてある手順通りにやらないと、ハングアップしてwindows自身が復帰できなくなるそうです。というか説明書に最初から書いてあります。説明書を読まない(一般的な導入手順を知っていて、初心者向けの説明書を見る必要のない)玄人ユーザーは、ここでハマってしまうかと思います。最初にコマンドプロンプトのみで起動して、windows自身にパッチを当てるらしいです。AT用に開発されたものを、ほとんど無理矢理9821で動かそうとしているような気がするんですが(笑)実際に使っている人はどんな感じなんでしょう。少なくともうち(初期型9821Xa10)では使い物になりませんでした。

 ダイヤモンド社は、このボードはサポートすればするほど面倒になると思ったらしく、原価を考えずに激安でジャンク屋に放出してしまったようです。1週間前までは3万円程度で売られていたものが、突然3980円になってしまったら、正規ユーザーは怒り爆発でしょうね。噂では、このカードを買ったユーザーで、ダイヤモンド社を嫌いになった人は数多くいるらしいです。当たり前か。なにしろ3万円で買ったものが、すごいところでは付属品全部込みのビニール梱包のバルクが300円程度で売られていたらしいですから・・・。


カードの外見を紹介


「PC9821専用」ですが
うまくいけるかな。



カード自体の作りはごらんの通り悪くはなく、デカップリングコンデンサもそこそこ使われていて、アナログ回路も目で見た限りではよい設計のような気がします。複合ボードというだけ合って部品がびっしりと詰まっている状態です。ダイヤモンド社は、DOSが使えないというこんな中途半端なものを作ってしまって、前半は3D対応と言うこともあって売れたものの、後半のジャンク放出の段階ではいくら損失が出たのでしょうか。

 さて、また変造gateway2000の話になりますが、gatewayを購入したときに付いてきたサウンドカード(ENSONIQ製 SoundscapeVIVO ISA版)の調子がおかしくなってしまいました。変なノイズをスピーカから常に出すようになり、WAVEが出力できなければMP3も鳴らせないので不便です。そればかりかサウンドカードのパターン部分が異常に熱くなる現象が出始めました。おそらく絶縁不良になって電源同士がショートしていると思われます。こんなボードを使っていてはM/Bまでイカれさせてしまうおそれがあるため、即刻使用を中止しました。gatewayへ連絡をすると、すぐに交換してくれるとのことです。2年以上前のマシンなのに、さすがは3年保証のgatewayです。しかしマシン所有者の名義変更などの手続きをすることになって、代替部品が届くまで時間がかかることがわかりました。そのつなぎとして、なにか代わりのサウンドカードがないかと家にある数々のジャンク箱をあさっていると、数年間全く手を付けずに封印していた、EDGE−3Dカードが・・・。
 以前、高校時代の友人であるぐっちー博士と一緒に、このカードをATにむりやり刺す実験をしたのですが、一度だけきちんと動いてくれたのですがその後は何度設定をしてもサウンドカードとして動いてくれることはありませんでした。その原因は、ペンプロのマザーだったので仕様が特殊だったのかもしれません。その次に試したのはFMVで、これはEDGE−3Dカードや業界標準のSCSIカードであるAHA2940をハード的に受け付けてくれないことで有名です(あとから知りました)。AHA2940に関しては、その後アダプテック側がFMVでも動くように対策をしたようです。試した2台とも受け付けてくれないこともあって半ばATでの動作はあきらめていたのですが、音楽をPCで聴くことが多くなった現在、サウンドカードが無くては命に関わるので(嘘)もういちどチャレンジしてみようかと思いました。


実際に使ってみる

なにはともあれ、とりあえずは挿してみる事にします。いま刺さっているものは、グラフィックブラスターMA334、DC390Fだけです。EDGE−3D自体のバスもCバスではなくPCIなのでそのまま挿すことが出来ます。セガサターンのジョイスティックポートはCバススロットに固定するものなので、取り付けることが出来ませんが、ゲームはやらないし、ましてやサターンなんて持ってないのでこんなものは不要です。さて、取り付けて起動してみることにします。前回は、ディスプレイアダプタが2枚存在することになりエラーになってしまった記憶があるのですが、今回はきちんと今まで使っていたビデオカードからいつもの起動画面が出てきました。windowsも起動し、「新しいデバイスを発見」のダイアログが。そこで付属のCDROMを使ってドライバのインストールを行ったのですが、うまくいきませんでした。考えてみたらソフトはPC9821専用なので動かなくて当たり前です。バカをやってしまいました。そこで気を取り直して速攻でダイヤモンド社のホームページへ行き、ドライバをダウンロードします。それにしてもメーカー製のドライバが瞬時に手に入ってしまうなんて、いやはや便利な世の中になったものです。
 で、さっそく動かしてみましたところ、何の問題もなく動いてくれました。うーむ、以前の苦労は何だったのだろうか。当時はドライバが正しくなかったのか、もしくはその頃まだwindowsに不慣れだったのでインストールのやり方自体に問題があったのかもしれません。




システムの稼働状態

サウンドデバイスとして、きちんと動作するようになり、音も出るようになりました。EDGE−3Dにはウェーブテーブルも搭載されているようで、MIDIに関してもハードウェアだけでそこそこの音質で鳴るようになりました。ソフトウェアMIDIシンセはCPUパワーを食うので、手持ちのプアマシンではあまり使えません。なお、VGA部分は、警告として「マルチディスプレイをサポートしていないので使えません」、と出ます。そんな目的で使うつもりもありませんから、ドライバを消してドライバがない状態にして、びっくりマークを付けたまま、放っておくことにします。あとゲームポートなども不要なので認識しても無視しました。



 機種名が異なっていたのにも関わらず、以外にもすんなり動いてくれました。もっとも、EDGE−3Dは98用とAT用とで両方発売していましたので、このような融通が利いてしまったのだと思います。これでAT用のBIOSが手に入れば、VGAカードとしても使えるんでしょうね。そう考えると、本来の9821で使う目的以外を選択すれば、手間はかかりますがサウンド兼ビデオカードとしての価値はありそうです。それにしても、買ったときは見向きもされなくてジャンク箱の肥やしになっていたカードが、数年後になって実際に使うことになるとは・・・ちなみに、EDGE−3Dを研究していた総時間をバイトなどに当てていたら、その給料でまともな普及帯サウンドカードが10枚は買えていたでしょうね(笑)こういう無駄をしてハード診断のスキルを上げられたと思えばいいかな。損得勘定は忘れることにします。


その後、代替機が届く(99/03/16)

 

サウンドカードが不良になってしまった旨をgatewayへ伝えてから1週間ほどで、牛模様の箱が届きました。中にはサウンドスケープVIVOが入っていました。こんな古いカードでもいまだに予備を保有してるんですね。本体は購入してから2年半経ちますが3年保証期間中なので無償交換です。リビジョンも製造時期もほとんど同一です。ちかいうちにまたこれに差し替えようかと思います。なぜならば、EDGE−3DはwindowsNTでは動かないからです。ダイヤモンド社のページを見ると「NT用のドライバはありません。今後もEDGE−3D用のNTドライバを作る気はありません」とキッパリ書いてあるので、あきらめることにします。こういうメッセージを堂々と書くなんて、ダイヤモンドマルチメディアとは、すごいメーカーだなぁと思います。しかし永遠に「開発中です」よりかはマシかな?。
近いうちにVIVOに取り替えたら、再びEDGE−3Dは眠りにつくでしょう(笑)。


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